- 2021年5月11日
- お知らせ
大野ナイフ製作所様へ、ソフトピアジャパン様と工場見学
大野ナイフ製作所様へ、ソフトピアジャパン様と工場見学
この度、岐阜県内のIT・IoTの支援を行っている ソフトピアジャパン様 が運営する 2020年度のIoTコンソーシアム で発表したワーキンググループの内容が評価され、ソフトピアジャパンの皆さまと、IB-Mesを活用してIoT化を進める大野ナイフ製作所様との意見交換の場を設けて頂きました。
ワーキンググループでの取り組み
ワーキンググループでは「全体の見える化と最適化」そして「分析・改善の高速化」を目標に取り組んできました。
その取り組みを通して、大野ナイフ製作所様では売り上げを2%伸ばしながらも、残業時間の80%削減を達成するという、たいへん大きな成果を上げられています。
実際にIB-Mesを活用する現場を工場見学
製造現場の要所要所に設置された大型ディスプレイに、リアルタイムな生産計画や実績の情報が映し出される様子や、電子ペーパーなどの様々なIT技術を取り入れて生産を効率化している様子が説明されました。
みなさん、大野ナイフ様の取り組みを、メモを取りながら熱心に見学されていました。
また普段見ることができない刃物の製造工程は私たちにとってもとても興味深く、普段何気なく使っているものが多くの人の技術とこだわりによって生み出されている姿は非常に感慨深いものがあります。
意見交換で、大野ナイフ様のこれまでの取り組みと製造業のこれからを共有
導入効果や活用方法、体制についてなど、様々な意見交換がなされました。
生産効率を上げるためには個別の工程ではなく、工場全体でのIoT化が必要なこと。
生産計画の精度を向上させるためには、実績情報をフィードバックし、現実的な数字を把握しておくことが大切であること。
システムの選定には、機能と同時に、現場の人たちがいかに馴染めるかが重要であること。
中でも興味深かったことは、他部署の情報が見えることで生産活動がスムーズになるだけでなく、連帯感が強くなりモチベーションも向上する、というものでした。
大野ナイフ様ではこれら一つ一つに取り組むことで、ミーティングの時間を年間600時間以上も削減(人数ベース)できたといいます。
その数字の大きさに、ソフトピアの方々も私たちもとても驚かされ、そして情報の共有がいかに大切かを痛感させられます。
そして、話はこれからのモノづくりに欠かせないIT人材の話題にまで広がっていきました。
システム会社に丸投げするのではなく、自分たちが主体的にデータを活用できる知識や環境を整えていくということがいかに重要であるかを熱心に話し合われていました。
大野ナイフ様では自分たちでデータを見やすい形に加工するための勉強会を開くなど、IT人材の育成には非常に積極的です。
その姿にシステム会社である私たちも「より活用いただけるデータは何があるだろう、どんな形で協力できるだろう」と、とても良い刺激をもらっています。
今後はさらにIoT化を進め、生産性の向上はもちろん、改善活動の見える化やさらなるIT人材育成にも力を入れていくとのことで、ユニフェイスでもIT面で精一杯のサポートをさせて頂きたいと思っています。
さいごに
今回は大野ナイフ様との取り組みを紹介させて頂きましたが、私たちユニフェイスは製造業全体が活気づくようなシステムを作り続けています。
先日、製造業のIoT化が負担なく進められるよう、IB-Mesを中小企業向けに改良したクラウドサービスの提供を開始しました。
製造業のみなさまに、MESの効果を気軽に実感頂ければと思います!